中国の市場にある飲料を調べていたら、
あれ?!
KIRINのアミノサプリをもろにパクった商品が。。。
右がアミノサプリ。左は中国のメーカーの類似商品。
見事に4面ともそっくりで、
さすがにここまでくるとアウトではないかと思うのですが。
大手コンビニにも類似品が置かれているので、
中国市場には受け入れられているようです。
KIRINさんがんばって〜!と応援したくなってしまう。
「模倣」というのは、何かをつくる過程や勉強の中であるものだし、
自分が作り出す物は今まで見て来たもの、感じて来たものから生まれるものだから、
100%オリジナルなんて疑わしいと思います。
私は写真が好きで、
「この世の中に撮られていない写真はない」という言葉を聞いた時に、
なるほどね〜!と思いました。
ちょっと話がそれましたが、
日本も一生懸命まねをしながら、
できなかった事をひとつひとつクリアして成長してきたのだと思います。
デザインを学ぶ過程も同じ。
中国の場合、模倣から学んで作りだしていくという姿勢ではなく、
アミノサプリみたいに模倣が模倣でしかない場合というのがあるように思います。
もったいないなぁと思うのですが、
そういう意識の部分が変わっていくのはなかなかすぐ起こる事ではないのでしょう。
教育が絡まないと難しいんだろうな。
模倣で儲かれば、きっと模倣でがんがん儲け続けるのでしょうが、
そろそろ物がばんばん売れた時代の勢いも昔ほどでなくなりました。
そしてようやく、ものを作る、売る上で「デザイン」がちゃんと必要なんじゃないか、
とうっすら気付きだした中国系メーカーさんが出て来たように思います。
ビルなどハードは整って、
ようやく私たちの「グラフィックデザイン」のジャンルが必要にされるステージなのでしょう。
うちのパッケージは何か違うと思うのだけど、どこが違うのかわからないから、まかせた!
という大振りだけど、メーカーとしては切実な相談がちょこちょこあります。
わざわざ外国人である私たちに、デザインの相談を中国の方がするのは、
中国の中のデザインに違和感を持つ人が出てきたからなんだろうと思います。
そういう意味で日本で仕事をしている時とは違うやりがいがあるな。
仕事、というより筋トレや運動という表現のほうがしっくりきて、
「えっ?!」というような投球をどう打ち返すか、
引き続き新しい筋肉をつけていくことになりそうです。