先週末はロゴデザインを担当した「鮨の蓮」へ
インテリアデザインを担当した小谷先輩と一緒に行ってきました。
お店のCG
もう一店舗新闸路店もあるですが
どちらもむっちゃシンプルな和風テイスト
少し前ならシンプルなデザインよりも
ゴッテゴテなデザインの要望が多かった印象でしたが
今回のオーナーさんはシンプルで清潔感のあるデザインがご所望
装飾にお金をかけるよりも素材にこだわりたいという事でした
安い素材で派手に見えるデザインではなく
イメージに合う風合いのある白いタイルを探し回ったエピソードで
オーナーと乾杯出来る事に喜びを感じます。
今回のお店は
日本人が多く住むと言われている古北地区
中国人飲食系のオーナーと話をすると
この時代日本人相手の商売よりも
中国人のお金持ち向けのお店を作るという話が多い中
今回は敢えて日本人が多く住む古北に出店を決めた背景には
オーナーのいろんな葛藤がある事を感じました。
「鮨の蓮」のメニューは
先付け・刺身・握り寿司15貫・焼き魚・お吸い物・デザートのコース580元のみ
近くにある寿司店だと似たコースで1000元前後なので価格はとても良心的
味も上海の寿司の有名店の「鮨近藤」で修行した板前さん
魚の仕入れはどこの寿司店も同じ仕入れ元という事なので
オーナーはじめお店の努力を感じます。
料理はまず先付け〜お刺身
ネタを見ていて
この日のたこが凄い肉厚で驚き
お寿司も一つ一つ丁寧な仕上げ
基本味付けされているのでそのまま口に運ぶのみ
途中箸休めのお吸い物や焼き魚も出てきます
器は全て日本から買い付けたこだわりの品という事です
この日の僕のヒットはしめ鯖握り
ひかりものが苦手な僕ですがお替わりしたい位でした。
箸休めの後に握り2貫とデザート
お酒も良心的なお値段だし
このコースで580元は安い!
日本人オーナーのお店は高級志向が強いお店が多い中
日本人が多く住む地域に美味しくて手頃な価格の寿司を提供する
上海人オーナーのお店が誕生した事に感動でした。
ロゴデザインをする際にも
オーナーの心意気は感じました
今回のデザインは手書きでシンプルなロゴにしたいというご要望
たくさん書きましたが最終は書体は3方向で提案しました。
本来であればみんなでそれぞれ書道に励むところが
今回は時間がなかったので僕が書道担当。
ずっと書いてると、どれがよいか分からなくなるので
公正にみんなで書体選考
絞った書体でデザイン制作
【Aデザイン案】
職人さんの繊細な指先や技をイメージした
ベーシックで繊細なタッチの書体のデザイン案
【Bデザイン案】
A案に比べ少し個性とインパクトを強くした書体デザイン
【Cデザイン案】
個性的で大衆的なイメージで書いた書体デザイン
【その他の書体案】
オーナーのご意向で
大衆的で親しみやすいイメージにシたいという事でこの案に決定
今回はオーナーがお店経営を長くされてる事もあって
無駄が少ないスムーズな仕事でした。
最近の飲食のお仕事は中国人オーナーとすることが多いですが
この10年の上海飲食戦線を勝ち抜いた
オーナー達の言葉は説得力があって力強い
板前さんもちゃんと修行を積んいて
実力のあるひたむきな職人が増えていると感じるし
チェーン展開する他店舗業態や
同系列でさまざまな業態を回していく飲食ブランドや
趣味性の高い面白い業態などなど
オーナーのみなさんも勉強しながら
チャンレジしている様子を垣間みていると
これからの上海飲食業界は
さらに高いレベルで進化していく感じがします。
僕らも初心を忘れず勉強心やチャレンジ精神を忘れずに
上海戦線に立ち向かっていきたいものです。
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鮨の蓮
黄金城道810号 ×古北路
tel:63816300
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DARUMAN GRAPHIC & SPACE DESIGN SHANGHAI
www.daruman.red
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