今日もレコードジャケットをご紹介しようと思います。
ご紹介するのはマンチェスターにて結成された80年代頃のイギリスのバンド
であるNEW ORDERの”BLUE MONDAY”という曲のジャケットです。
前身のバンドであるJOY DIVISONのVocalであったIan Curtisの自殺を曲にしたもので、
メンバーがその自殺を知った月曜日をギミックなリズムのトラックに乗せて、
突然の死に際した心境が歌われている。なので、歌詞はものすごく暗いんです…。
ですが、メンバーがドラムマシンをいじっているうちに思いついたという、イントロのは
バスドラムのパターンが非常に印象的で、今でもたまにDJがクラブで流したりしています。
音楽好きな人には踊れるRockの曲として記憶している人もいるかと思います。
最初に見た時は、黒を基調としてフロッピーディスクをモチーフにし、
レコードを出し入れする所にマルチカラーのボーダーをあしらったデザインだったので、
地味な印象を持っていたのですが、その主張しすぎない所がだんだんと好きになっていきました。
フロッピーディスクって時代を感じますね。
調べてみると、デザインしたのは、同じくイギリスのマンチェスター出身の
グラフィックデザイナーのPeter Savilleだそうです。
このバンドの所属するレーベルであるFactory Recordsの
専属デザイナーとして活動していたようで、同レーベルに所属していた
ミュージシャンを中心に多くのジャケットのデザインを手がけていたそうです。
他のジャケットにはこんなものがあります。
余談ですが、”BLUE MONDAY”のジャケットは、特殊印刷のため
コストがかかり「1枚売れるごとに2ペンスの赤字」だったと言われています。
採算度外視のその男前な逸話を聞いて、ますます好きになりました!