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nao vol,140 中国の写真賞 @北京・三影堂

北京の写真ギャラリー『三影堂』の主催で
写真集づくりのワークショップが今年も開催になりました。

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講師は、東京時代の恩師、MATCHさんこと町口覚さん。
デザインのことを、右も左もわからない未経験の私が、
みっちり三年間お世話になったお師匠さまです。

このワークショップは、写真集づくりを通した日中交流が目的です。

編集、デザイン、印刷、製本、出版、展覧会まで、
実践を通して、MATCHさんの本作りの仕方に触れます。

昨年に引き続き、今年で2回目。

今年もワークショップのお手伝いに呼んでいただき、
5日間のワークショップに参加してきました。

三影堂さんはギャラリーというより、美術館の規模。

ワークショップの準備のため、前日にギャラリーを訪れたら、
ちょうど三影堂さん主催の写真賞の授賞式が開催されていました。

MATCHさんも審査員として参加されています。

この賞は毎年行われている中国籍の人を対象にした写真賞です。

中国でのアートシーンで写真は他のは後発ですが、
写真表現をする人が増えてきています。

最終審査に残った25組の作家の展覧会も開催されました。

すごい人!

昨年よりも今年は、
レベルがずいぶん上がったと思います。

大賞は上海と、シンガポールの2人組。

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若い二人の、喜びに満ちたはにかんだ笑顔が素敵でした。

ああいう笑顔は、
これから新しい世界へ飛び出していく人の、純粋な笑顔だと思いました。

経験や実績を積んだ「玄人」の人にはでない、ういうい笑顔。
素敵でした。

彼らの作品は360度カメラをピンホールカメラというアナログな手法で表現。
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四角い箱に上、前、後ろ、左、右にピンホールの穴があり、
そこから球体のガラス(?)に露光をして、
360度の像をつくります。

はっきりとはしていないけど、
浮かび上がる像は美しく、詩を感じる作品。

見た事のない世界を作り出すというのは、
尊く、素敵なこと。

その他の作家さんの作品も、見応えありました。

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中国の若い作家の作品は、
コンセプチャルで社会と向き合った作品が多いように思いました。

これからの中国の写真界が楽しみです。

明日からはいよいよワークショップ!
ホテルに戻り、翻訳原稿を頭に入れます。

久しぶりのお師匠さまとのお仕事も、
どんな生徒さんと今年は出会えるか楽しみです。


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